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Channel: タイ映画&アジアな毎日 Thai Movie & Asia Entertainment Diary
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今年のアジアフォーカスとタイ映画「4月の終わりに....」の感想

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さて、今年の9月もアジアフォーカス福岡国際映画祭に行って来ました。今年の印象はなんといっても、「広報活動をすんごく頑張ってた」です。NHK BS-1の“ほっと@アジア”で30分間生放送で作品を紹介したり、福岡に行ったら、簡易版の映画祭パンフレットに劇場公開の作品と同じ冊子に。各映画の特徴を表とか、表示(恋愛ものはハートマークとか)で示したりして、なんとかアジア映画に親しみを持ってもらおうと工夫していた。

そしてオープニングは、福岡市市役所前で、レッドカーペットと野外上映。福岡市市長、高島氏のノリの良いトークが、タダ者でないなと思っていたら、市長は元アナウンサーだそう。そしておすぎさんもレッドカーペットに出たら、翌日乗ったタクシーの運転手さんも映画祭の存在をおすぎさんの登場によって、認知していた。

ただこんなに広報活動しても、会場のシネコンで商業映画見てる若者が同じ映画館でやってる映画祭に興味を持っていたかというと、見ているとそうではないようなので、これからの課題ではないでしょうか。

さて、今年のタイ映画「4月の終わりに霧雨が降る」は、映画祭の中でも最もアート系に位置付けられたタイ映画でした。下に紹介した映画祭インタビューの通り、「ドキュメンタリーとフィクション」が交互に用いられる実験的な手法をとった映画で、映画好きとタイ好き(イサーン、東北地方を舞台にしていた)の人が特に楽しめたような稀なタイプの映画です。

アジアフォーカスではこれまでタイ映画と言えば、商業映画しか紹介したことがなかったのですが、実は2010年 アノーチャー監督の「ありふれた話」が実はアート系映画を初めて紹介しています。

カンヌで受賞した「ブンミおじさんの森」(アピチャポン監督)以来、タイの映画界では商業映画とインディーズ映画がメインになっているのですが、その流れを本映画祭でも紹介しています。

そして、「ありふれた話」と「4月....」そして昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映された短編のタイ映画もそうですが、3本とも、ここ数年にタイで起こったデモの実際の映像を取り入れています。しかし、3本の中の位置づけは全く違うように思いますが、この時期のデモのフッテージを全て入れているのが興味深い点でした。

3本を比較すると、「4月の....」がいちばん分かり易かったと個人的には思います。
本日からバンコクで映画館1館だけで2週間限定で公開です。


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